2008年07月21日

相手に自分が難聴である事を伝える事で苦悩する

軽度・中度難聴者の場合、コミュニケーションをする時に相手に自分が難聴である事を伝えるべきか黙っておくべきかという事で苦悩するパターンが多いだろう。高度・重度になると、伝えないとどうしようもないのでまず相手に耳の聞こえが悪い事を伝える事からコミュニケーションが始まるので、そういった苦悩は少ない。大抵の場合、軽度・中度を経て高度・重度と症状が重くなるわけなので、経験を培ってアドリブ力が備わってくるというのも大きいだろう。伝えるべき場面と伝えなくてもいい場面というのをそれなりに判断できる。

では何故、軽度・中度難聴者が難聴である事を相手に伝えるのをためらうのか……。

・わずらわしい
・難聴である自覚が薄い
・相手の対応への不安、恐怖
・自尊心、プライド
・本質的な事を理解できていない

たくさん理由はあるだろうが、こういった心理的要因が伝えるか伝えざるべきかを悩ませるのだろうと思う。

相手に難聴を伝えるのがわずらわしい。これは本当にわずらわしいのである。会う人会う人伝えなければいけないという事を想像してみて欲しい。次第にうんざりしてくる。自分に嫌気がさして、内向的な性格になりやすい要因だろう。

難聴者は補聴器もつけずに普通にしていると、外からそれがわからないのだ。外見では難聴だとわからないが故にその障害と付き合っていくことにわずらわしさを抱える事になる。そのコトの重大さを難聴者自信はもちろん、難聴でない正常な人(健聴者といいます)も理解して欲しい。

つまり外見から判断できないという事は自分から伝えなければならないという事だ。伝えるという事はコミュニケーションが必要という事であり……しかし難聴者はそのコミュニケーションをする事自体に障害があるわけで……しかし本人にはその自覚が無い。難聴と言うレッテルを貼られたくない。人間関係の変化への不安・恐怖。様々な複合的な理由が、人それぞれ各々違う形であるわけだ。

こういう苦悩は時間でしか解決できない苦悩だろうと思う。徐々に自分自身と折り合いをつけていき、成熟していき、自分なりのコミュニケーションにおけるパターンを確立していくものだろう。

その過程は自分自身を認める事から始まる。
「確かにちょっと耳が悪いけど大袈裟に言う程ではないし……。」
などと思っているうちはまだまだその苦悩から抜け出せないだろう。
「自分は耳が悪い。」
と、はっきりと認識して認めることができて始めて次の行動が生まれる。目的のある行動になってくる。コミュニケーションをするんだという本質的な目的に気付くことができるようになる。

軽度・中度難聴者が相手に難聴を伝えるか否かで何故苦悩するのか?
それは本質的な部分を理解できていないからです。
何故本質的な部分を理解できないのか?
それは自分自身を認める事ができていないからです。

コミュニケーションが上手くいかない事に苦悩しているという本質に気付いてください。なんとかその場をしのいでホッとしていませんか?何にホッとしたんですか?難聴がばれなかった事にですか?では話の内容は頭に残っていますか?残ってなければ何のために話をしたんですか?
貴方は自分が難聴であるという事に苦悩しているのではない。コミュニケーションが上手くいかないという事に苦悩しているのです。だからコミュニケーションが上手くいくように働きかけるのが重要ですよね。貴方にとって大事な相手であればあるほど、そういった本質的な部分をよく考えて行動しましょう。難聴だからと伝える事は恥ずかしい事ではないのです。むしろ伝えないでコミュニケーションになっていない事のほうがよほど恥ずかしい事なのです。




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ありがとうございました。
posted by トト at 10:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 難聴者の苦悩パターン | 更新情報をチェックする
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